2010年6月23日

ピーの手術

今朝一番で、雨の中、ピーを病院に連れて行った。いよいよ去勢手術を受けるのだ。可愛そうに思えて迷ったが、喧嘩でもして傷ついたり、遠出して帰ってこなくなるともっと困るから、手術することにしたのだ。途中、ミャーミャー鳴き通しだった。今朝に限って、ごはんは食べさせてもらえないし、ケースに押し込められて車に載せられ、何処か知らない所につれていかれるのが不安なのだろう。今頃は、全身麻酔をかけられて眠っているうちに、大切なタマタマを取られてしまっているかもしれない。病院から引き取るのは夕方の5時ごろ。あいつは、どんな顔をして僕の前に現れるのだろうか?今夜の夕食は、お刺身のご馳走を食べさせてやろう。

ピーを病院に残して小屋に戻った。もう、雨は止んでいる。入口のナツツバキの花に雫がたっぷりついている。昨年、この木は元気が無かったが、今年は純白の清楚な花をたくさん咲かしている。葉も青々と茂っている。遠くの方から、風に乗ってサンコウチョウの鳴き声が聞こえた。
さて、ピーを迎えに行くまでに、かなりの時間がある。何をしてすごそうかな?

2010年6月20日

口いっぱいのベリー類


梅雨の合間に庭を見て回った。あちこちで果実が赤く熟している。いずれもベリー類などの小果樹だから、いくらでも食べられる。思いきりレッドラズベリーをほおばり、グミを口に投げ込んでは、ペッぺッと種を飛ばす。庭のはずれの藪には、ナワシロイチゴが深赤色の実をたくさんつけていた。これらを食べ終わる頃にはブルーベリーが食べごろになるだろう。そして、プラムに柿にリンゴ。その次は・・・・。先週、庭の中央にブドウの苗木を3本植えた。日除けをかねた大型のブドウ棚をつくるつもりだ。その下で、長椅子にピーと寝転びながら、手を伸ばしてはブドウをつまみ食いするのが夢である。いま春から秋まで果樹を絶やさない庭づくりを計画している。

2010年6月9日

今夜のゲンジボタル


今日も,近くの小川にゲンジボタルを見に行った。調査で疲れたから写真だけをアップする。
昨日の写真より進歩したと思うのだが ・・・・。
(写真をクリックすると大きくなります)





2010年6月8日

ゲンジボタル

今年はいつまでも寒かったので、どうかと思っていたゲンジボタルであるが、この2,3日に急に飛び始めた。Sさんとホタルが飛ぶ小川の橋で会う約束をしていたので、先ほど現地へ行ってきた。地元の人は、彼を「ホタルおじさん」と呼んでいる。僕も、彼から毎年ゲンジボタルが出現するこの場所を教わったのだ。彼は先に来ていて、一人で橋の縁に腰掛けてタバコを吸っていた。時々、赤い火が大きくなるから、すぐ分かる。

ホタルは、今年になって今夜が最も数が多かった。まがりくねった小川に沿うようにして光が舞っている。遠くの山並みと里の明かりが背景になっている。数年前に比べると、ずいぶん少なくなったとはいえ、数十匹はいる。山里の初夏である。ホタルは、それが飛んでいる場所の雰囲気も含めて鑑賞するものだ。この場所は申し分ない。

以前から、必ず、この時期になるとこの場所で会う人がいる。「ホタル友達」である。八千代町の電気工のNさんもその一人だ。彼は、昆虫にめっぽう詳しい。それに、何とかとい女性も。皆、一年ぶりの再会を喜んで、お互いの消息を語り合う。でも、いつも暗闇の橋の上で会うものだから、お互いいまだにその素顔を知らない。 (写真をクリックすると大きくなります)

赤い実


白い花が多かった庭に、こんどはあちこちの木で赤い実が見られるようになった。ウグイスカグラのルビーのような真紅、フサスグリの実の透明な赤い実、それに、待望のビックリグミに、やや渋いナツグミの実。ユスラウメも、たくさんの実を付けた。いずれも、実に可愛くて、美味しそうで、美しい。子供の頃、友達の家でたわわに実っていたウスラウメがうらやましくたまらなかった。口いっぱいほう張りかった。半世紀を経た今になって、やっとこの夢が叶った。これからは、ヒヨドリとの競争だ。

2010年6月2日

エゴが花盛り

薄ら寒い天候が続いているうちに、6月に入ってしまった。昨日の夕暮れ時、部屋を掃除していたら、ドアのところで、野太い声がする。同じ集落のSさんが、ホタルを見に行こうと誘いのきたのだ。そろそろゲンジボタルが出る時期なのだ。毎年見ている近くの小川に行ったが、ほんの数匹が土手で光っているだけであった。夜風が肌寒い。やはり、今年は気候が変だ。

ピーのやつ、僕がホタルを見にっている間に、小屋から抜け出して、いつになっても帰ってこない。夜更けの森に向かって何度も大声で呼んだが、いっこうに姿を見せない。とうとう、先に寝ることにした。こんなことは初めてだ。事故に会ったのだろうかなどと気になって熟睡できない。小屋の外で物音が聞こえるたびに目が覚めてしまう。
明け方、空が明るくなり始めた頃、思い切ってベッドから抜け出して小屋の入口まで降りていった。「 イタ! 見つけた!」  隣の杉林の中から飛び出してきて懐かしそうに僕の足元に擦り寄ってきた。「一晩中、何処で何していたのだろうか?」
安心して、ピーを抱き上げ、小屋へ戻ろうとしたら、あたりに甘い香りが漂っている。頭上を見上げたら、エゴノキが花盛りであった。足元にも、敷き詰めたように、白い花びらが落ちている。もう、この時間でも、蜂たちは働いている。通奏低音のような羽音があたりに響いていた。