2011年12月14日

足踏みゲーム

ピーは隠れているつもりらしい。でも、足がシーツからはみ出ている! そこで、わざと「ピーがいない! 放蕩猫のピーは困ったやつだ!」なんて、大声で言いながらベットの脇を通る。すると、あいつはシーツの下から、手だか足だかをサッと出して僕にアタックする。その瞬間、僕は、逆に、あいつの足を踏んでやる。すると、ピーは、悔しそうに(たぶん)急いで足を引っ込めて、またシーツの裏に隠れ、再び僕が通るのを辛抱強く待っている。こんな繰り返しで一日が過ぎてゆく。平和だな〜。



2011年12月9日

温泉を求めて

午後から晴れると判ったので、風呂に行く事にした。それも、出来るだけ遠くの静かな温泉。北に向かって車を走らせたら、笠間との境界の道祖神峠で雪景色に遭遇した。今年初めての光景である。まだ、晩秋だと思っていたら、もう峠の上には冬が来ていた。これから先は大丈夫だろうかと危ぶんだが、結局、温泉を求めて栃木県の馬頭まで来てしまった。この風呂は、那珂川の川岸にあって、本物のアルカリ泉である。すっかり、気分も身体も暖まった。
 帰りに、昔、一度訪れた事のある小砂焼きの窯元に寄ることにした。山沿いの里道を走って、たどり着いた所は、数件の窯元がひっそりとあるだけの静かな山里である。記念にコーヒーカッブを買って帰った。小屋に着くなり包みから出して、さっそくそれでコーヒーを飲んだら、素朴な質感と登り釜で焼いた色合いと模様が素晴らしい。雪が本格的に降らないうちに、また、訪れてみたくなった。



2011年12月8日

ビーフシチュー

今日は、朝から小雨模様なのでおとなしく小屋で過ごした。もっとも、不動峠を越えて北条のポステンへ昼食をとりにいったが。戻ってから、薪ストーブに火を入れてビーフシチューをつくった。(自分で言うのも何だけど、)それが、あまりの絶品!なので、ついブログに書きたくなったのだ。先日、笠間のTさんからいただいたカブをたくさん入れたり、庭から摘んで来たハーブで良いお肉を長い時間かけて煮込んだのが良かったのだろう。お近くでしたら、ごちそうするのに残念でした(笑)。

2011年12月5日

ほぼ完璧な一日


天気はいいし、お山はきれい。朝から昼近くまで、枯れた夏草を刈り取り、来年用の畑地を確保した。カナムグラやクズの枯薮から植えたばかりのヤマザクラとイヌシデの若木を救い出した。この季節だというのに、汗びっしょり。
午後は、時々、冷却ファンが訳も無く高速回転するiMacを積んで、つくばのケーズ電機まで走った。予想した通り、原因は解らずそのまま持ち帰った。帰りに、自分でiMacを分解するための工具をホームセンターで買い求め、ついでにウエルネスで風呂に入り、夕方、山小屋へ戻った。さっそく、iMacを解体してあれこれいじっているうちに、どうやら治ったらしい。今のところヒートシンクの温度も正常で、ファンも静かである。もしかすると、つくばまで往復するのに朝日峠を超えたとき、あの暴走族除けのガタガタ道のショックで、どこかの接触不良が治ったのかもしれない。
まあ、何はともあれ、以前から気になっていた二つが処理出来たので、今日はほぼ完璧な一日としよう。

2011年12月4日

カエデの赤と空の青

こんな奇麗な天気の日には、小屋でじっとしていられない。


庭のカエデ


澄んだ空


やさとの秋

昨日は、午後になって雨も上がり、一瞬の晴れ間に筑波山が姿を見せた。今、やさとの秋は終わりに近い。すでにイチョウの葉は散ったが、山のクヌギやコナラの紅葉は今が最も美しい。山に向かって深呼吸をすると、雨に洗われて冷たく澄んだ空気が身体に染み込む。是非、写真をクリックしてみてください。

2011年11月30日

晩秋の山小屋

今頃が 山小屋の一番美しい季節かもしれない。庭は様々な色で彩られている。コマユミ、ツリバナ、カエデ、ハゼの赤とクヌギ、コナラ、ミズナラ、ブナ、カツラの黄色・・・、まだ地面には草の緑が残っている。サクラ、ホオノキ、エゴノキ、トチノキは、すでに葉を落とした。ハクウンボクの葉は、まだ褐変した葉をつけている。
家族の誕生日もこの季節に集中している。毎年、今頃になると「何と美しい季節に生まれたものだ」と嬉しくなる。

2011年11月28日

横断注意

可愛いぃ!
これは軽井沢だけど、筑波や八郷にもこんな標識があったらいいね。

http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20111127-OYT1T00321.htm

2011年11月27日

ムササビの剥製

先日(10月25日付け)のブログで、近所のKさんが庭の柿の木の下でムササビを拾った話を書いたが、その剥製が出来上がって届いたと言うので、陶芸家のIさんと訪れた。剥製の姿は、空を滑空して飛んでいるところで、再び生き返ったかのような見事な出来具合だ。それもそのはずで、剥製にしたのは内田さんで、全国の博物館や動物園に剥製を提供している有名な剥製師さんである。このムササビは若い雄の個体で、首に2個の牙穴が空いていたそうだから、地上を降りたところをネコに襲われたか、もしかするとテンか他の動物に襲われたのだろう。このムササビの死は残念でとても可哀想だったが、美しい「やさと」の森の生きものの象徴として、これからもずっとKさんのところで大切にされるかと思うと少し慰めとなる。

2011年11月21日

車で散歩


素晴らしい快晴の朝、小屋の裏のイチョウ畑が黄金色に輝いている。散歩に行きたくなって、笠間を目指した。写真をクリックすると大きくなります。








2011年11月19日

また、ムササビが

昨日、クラフトフェアに行ったら、知り合いの陶芸家であるSさんと会った。彼女は、僕と会うなり開口一番で、「私の家にムササビが来たの!」と興奮して言う。なんでも、庭の真ん中にあるクヌギの木の根元で糞を拾ったそうだ。僕からムササビの糞は正露丸そっくりだと聞いていたから、もしやと思ってネットで検索して詳しく調べたら間違いなかったという。しかも、その翌日、夜中に屋根で大きな音がしたので朝になって見たら、壁に爪の引っかき傷が付いていて、大きさからして猫ではないという。どうやら、屋根に飛び移った際に、着陸に失敗したらしいとも。
 まったく不思議である。先月のKさんといい(10月25日付のブログ参照)これまで、ムササビが身近にいるなんて思いもしなかった人のところに、突然、現れている。決して、僕らが放した訳ではない(笑)。本当は、彼らも人間のすぐ近くで生活していたのに、これまで気が付いてもらえなかっただけなのだろう。それが僕らからムササビの話を聞いて、注意が向けられただけなのかもしれない。

 今日は、特別に今年9月に茨城県の中央部で撮影したムササビの写真を掲載します。僕らが木の下で調査しているのを聞きつけて、巣穴から覗いたところです。こんな可愛いのが、毎夜、暗い森の中や人家の庭先を飛んでいるかと思うと嬉しくてたまらない。(すべての写真はクリックすると大きくなります)




2011年11月18日

今年始めての薪ストーブ

この秋初めて、薪ストーブに火を入れた。最初は、グズッていたが、だんだん慣れてきたようで、安定して良く燃えだした。これから、しばらくの間、薪ストーブのご機嫌をとりながらの生活が続く。彼のおかげで、どれほど冬が楽しくなることか。手のかかる子どもほど可愛いというが、ホームセンターの特売で買ったこの安物の薪ストーブの運転が、僕の冬一番の楽しみである。

やさとクラフトフェアー



今日から20日までの間、『やさとクラフトフェア』が、山麓の田んぼの中で開催される。これは、やさとを中心とする陶器、木工、金物細工、ガラス工芸、有機野菜栽培家などの作家による展示即売会である。と言うより、地元の工芸家たちのお祭りである。だから、商売よりも自分たちが楽しんでいる雰囲気だ。僕は、この素朴で底抜けに明るい祭りが大好きで、毎年見に行っている。気に入った作品を探すというより、普段、無沙汰している知り合いの作家たちに会って、お互いの近況を報告し合うためである。会場は作品だけではない。いろいろな美味しそうな屋台も出ている。今年は、「おやき」を齧りながら、学生たちの「モツ煮込み」を食べ、更に、手作り「肉まん」を手にエスブレッソを飲んだら、テント村を一周するまでに、お腹がいっぱいになった。
明日、明後日の雨が心配だ。彼らのためにも降らないでくれ!


2011年11月17日

pain de musha musha

女性3人と一緒に、益子の『パン ド ムシャ ムシャ』へ行って来た。クネクネした細い道をたどって着いたのは、大きなクヌギの木に囲まれたパンとコーヒーの小さなお店。旧い民家に少しばかり手を入れただけだから、事前によく調べて行かないとまず見つからないだろう。
田舎の駄菓子屋にあるようなガラスケースから、それぞれが好きなパンを選んで、奥の座敷でコーヒーを飲みながらいただいた。僕は、ほうれん草とキノコのキッシュにリンゴパイ、それに自然酵母のクルミパン。コーヒーは、ガテマラにした。美味い!すべてがかなりのレベルである。店主の誠実そうな若い二人、古い民家に自分たちで手を入れた建物、それを囲む大きな木々、そして、その中で丁寧につくられるパンとコーヒー。彼らの新鮮なライフスタイルが感じられる素敵な店でした。



唐辛子

先日の筑波山麓秋祭りで貰って来て、吊るしておいた赤唐辛子に朝日が射している。これだけあれば、当分、ペペロンチーノには困らない。あとは、ニンニクをどこからか入手するだけ。

今日は、これから益子までドライブ。もうすでに、益子らしい素敵なCafeとレストランの情報も仕入れた。天気は秋晴れ。コナラの木も色づいている。楽しくなりそうだ。

2011年11月10日

初めて実った柿


先日から気になっていた柿の木を見に、まだ、日差しが射さない庭に降りて行った。赤く紅葉した葉群の中に色づいた柿の実を14個も見つけた。この木は、以前植えた木が鉄砲虫にやられて枯れてしまったので、4年ほど前に新たに植えたものである。それが、今年初めて実を結んだ。やや小振りだが美味しそうな色をしている。齧るとパッキと割れて甘い。うれしくなって、さっそく窓辺に並べて記念写真を写した。数が合わないのは、僕が試食してしまったのと、鳥たちに1個残してやったから。

2011年11月9日

今朝のピー


朝から奇麗な日差しが庭を照らしている。ぼんやりと眺めていたら、窓の下から、「僕はここにいるよ!」とピーの呼ぶ声が聞こえた。あいつは、天気の良い日は朝が早い。今日も、まだ薄暗い頃からベッドを抜け出し散歩か見回りを済ませて、お腹が空いたので戻ってきたようだ。夏に怪我して以来、右目の瞳孔が開いたままだ。明るい所では、左右の目がアンバランスで何とも奇妙である。でも、可愛い。

2011年11月5日

すそみ茶屋のマスター


今日と明日は、僕を「マスター」と呼んで欲しい(笑)。というのは、いま筑波山麓秋祭りが開催されていて、そこに地域情報紙『すそみろく』のメンバーが出店したオープン・カフェ「すそみ茶屋」のマスターになったのだ。昨年は焼き芋屋の「おじさん」だったから、僕の役も大きく変わったものだ。場所も昨年は空き地だったが、今年は「つくば道」の登り口(神郡 田井地区)にある鮏川邸の庭先である。静かな秋の一日、美しい民家の座敷で主人が打つ蕎麦を食べて、芝生の庭でのんびりとコーヒーを飲めるなんて、こんな贅沢な時間はそう滅多にあるものでは無い。まだ、明日(6日)も開いているので、是非、訪れて欲しい。

2011年11月4日

ジョブズの伝記

アマゾンから、スティーブ・ジョブズの伝記が届いた。上、下巻を一挙に読みたかったので、この日を心待ちにしていたのだ。この本は、癌で死を意識したジョブスが、自分の子どもたちや世界中の若い人に、自分の生い立ちや行って来たことを知ってもらうために、いわば遺言みたいに残したものだ。まだ、上巻の一部しか読んでいないが、驚くべき内容である。あれほどマスコミ嫌いで私生活を明らかにしないジョブスが、出生の秘密から、若い頃のLSDなどに狂った日々、精神生活、「宇宙に衝撃を与える」新製品の開発、壮絶な闘病生活、そして仏教や禅との出会いなどなど、激しすぎる彼の明・暗が赤裸々に描かれている。決して、よくあるアメリカン・ドリームではない。この本から、非常に優れた一人の人間を知ることも出来るし、未来を語ることもできるだろう。イノベーションの書としても読めるだろう。
それにしても、彼のような振幅とスケールの大きな(少し変な)人間を受け入れ、成功へと導くアメリカ社会のふところの深さや凄さを改めて感じた。是非、一読を。

2011年11月2日

サザンカとカツラの秋

いつ咲いたのだろうか。北側の庭の隅で、サザンカが咲いていた。真っ白な大輪である。秋もしだいに深まり、小屋の入口のカツラもナツツバキも色付き始めた。あたりには、懐かしい甘い香りが漂っている。






2011年10月27日

コマユミ

ツリバナの隣のコマユミが、真っ赤な実をたくさんつけた。コマユミとツリバナは、親戚同士なので、一番目立つ季節が秋なのもよく似ている。でも、ツリバナの果実は、熟すると5裂して橙赤色の種子をぶら下げるのに対して、コマユミは、1、2個しか種子をつけないから、ずっと控え目である。その代わり、たくさんの果実をつけるから、全体では華やかな印象を受ける。枝に板状の翼があれば、ニシキギという大層な名前で呼ばれて庭園などに植えられるのだが、翼(欲!)が無いために、野山の林縁でひっそりと生きている。

2011年10月25日

八郷のニホンザル

拾ったムササビを剥製にする件で、Kさん宅を訪れた。その際、おばあちゃんから、つい最近(といっても昭和の初め)まで、野生のニホンザルが八郷にも生息していたという貴重な話を聞いた。現在、ニホンザルは、北海道と沖縄県と茨城県を除く日本全国に分布している。なぜ、茨城県にいないのか諸説あるが謎である。しかし、つい最近まで、八郷にも生息していたのは確かなようだ。最近といっても、大正13年生まれのおばあちゃんが子どもの頃だから、昭和の初めの頃の話である。伐採する木に目印を付ける手伝いで、自宅(上青柳)の山に入ったところ、頭の上でサルが鳴き交わしながら飛び回っていて、それはそれは怖かったそうだ。もちろん、その頃にはユートピアは無いから逃げたサルではない。東北帝国大学(理科大学か)が明治時代に、山麓の住民から聞き取り調査をした報告書の中に、サルの被害で困っているという記載があると聞いた事がある。また、明治の中頃の話だが、朝日峠の近くに山仕事に行ったら、サルに昼餉のおむすびを横取りされた人がいるという。では、なぜ今、サルがいなくなってしまったかということは、八郷町民文化誌『ゆう』10号(2001年)の野口淳夫先生の記事を読んでいただきたい。

森からの使い

一昨日の朝、突然、近所のKさんが小屋を訪れた。小脇に段ボール箱を抱えている。何事かと思ったら、前日(22日)の夕方、Kさんの庭の柿の木の根元でムササビが死んでいるのを見つけたので届けてくれたのだ。拾った直後は、まだ体温が残っていたという。見ると、何処にも外傷が無くて、きれいな個体である。ふにゅふにゅの飛膜とふわふわの美しい立派な尻尾に触れたのは、僕にとって初めての体験である。
それにしても、まったく不思議な偶然だ。話が出来すぎている。1週間ぐらい前に、Kさんの森林にムササビが棲息していると話したばかりである。それに、今日は、丁度、自然博物館のFさんも来ていて、これから一緒にムササビの分布調査に出かけようというタイミングである。Kさんは林業家として、過去60年間も森に入っているが一度も見た事が無いそうだから、僕の話を聞いても半信半疑だったようだ。それが、こうして半月もしない内に自分の庭の真ん中で実物と出会ったのであるから、相当に驚いただろう。「これはきっと美しい八郷の自然を守ってくれ!」と直訴しにきたのに違いないと真顔で言っていた。まったく、僕も同感である。



2011年10月21日

カミーノ・ノスタルジカ

8月に下館の店に行った時、もう店を閉めると言うので、「あまりに惜しいからつくば周辺で再開したら」と言ったカフェが、本当に、つくば市の下原に開店した。今日、近くを通ったので訪問した。店内の雰囲気は、以前の店に良く似ているが、北側の大きな透明ガラス窓からの風景が素晴らしい。刈り取られた稲田の向こうに、筑波山が望める。つくばでも、この辺は、まだ鬱蒼とした屋敷林に囲まれた農家が点在している。早くも林に中で色着いている大木はケヤキだろうか・・・。そんな光あふれたのどかな風景を、窓越しにぼんやりと眺めながら、格別に美味しいコーヒーをご馳走になっていると、幸福感がじわーっと湧いてくる。

2011年10月19日

猫にアンプを壊された

昨日、小屋に戻ったら部屋に動物の毛が落ちていた。もしや、ピーのかと思って見ると色が違う。どうやら、どこかの猫が留守の間に餌を食べよと忍び込んだところ、ピーに見つかって、大乱闘となったらしい。しばらくして戻って来たピーのどこにも傷は無い。この勝負はピーの勝ちだったようだ。「よくぞ、戦った。さすが筑波山猫のピーだ」と褒めてやった。
ところが、今日になってステレオアンプにスイッチを入れても起動しない。故障しているようだ。臭い!見るとアンプ筐体の上に、黄色いオシッコが溜まっている。一部が内部に流れ込んで電源部を壊してしまったようだ。自慢のONKYOのアンプだというのに。どうしよう。明日から、音楽の無い生活になってしまう。猫どもにやられてしまった。

2011年10月18日

可愛いね

可愛いね。この子誰の子だかわかる?
(僕の庭にはいないよ)

2011年10月17日

さようなら!ジョブズ

何を隠そう。僕は筋金入りのApple信者なのだ。Macintosh Plusの所有者だし、故スティーブ・ジョブズも若い頃から知っている。彼がアップルに復帰して、1998年に来日した時も、目の前で会ったし写真も写した。僕のこれまでの人生の半分は、いつもAppleと一緒だった。現在は、PowerMac、PowerBook、iPhone4、iPad2、iMac のオーナーである。昨夜、新しいOSであるX10.7(LION)を入れた。すでにiPhoneとiPadは、iOS-5への切り替えも済ました。そんな訳だから、ジョブスが亡くなった時は、無性に寂しかった。いまでも、Appleサイトのトップにある彼の白黒の写真を見ると胸が締め付けられる思いがする。今年の夏、彼がCEOを辞めるとき、「残念だが、とうとう、その時が来た」と切り出したが、この「その時」とは、自分の命が尽きることを指していたのに違いない。自分の死を最後まで冷静に見つめながら、理想とする「作品」を創り続けた生き方は、いかにもジョブズらしくて見事である。
さようなら!ジョブズ


アップルサイト
http://www.apple.com/jp/

2011年10月16日

糞土師:伊沢さんの講演


キノコやコケの著名な写真家であると共に糞土師でもある伊沢正名さんの講演が、八郷の「こんこんギャラリー」であった。今日は「命をつなぐキノコとウンコ」シリーズの最終回である。すでに2回ほど参加したが、聞き逃す訳にはいかない。さっそく、「こんこん」に行ったら、若いお母さんと子どもたちでいっぱいである。話の内容は、雲古から食物連鎖や生死観、輪廻転生まで出て来て、結構、高度で刺激の強いものであるから、内心、ハラハラして聞いていたが、皆、熱心に聞いている。伊沢さんによると、どこでも講演には、女性の方が多く参加するという。やはり、命を繫ぐものとして、女性と子どもには潜在的に関心があるのかもしれない。

伊沢さんが撮影した見事な写真のかわりに、彼の主張を「ノグソフィア11号」から引用します。
「・人は生きるために食べる。食は、他の生き物の命を奪うこと。しかしそれは人間の宿命であり、生きる権利でもある。
・食べたら出す。そのウンコには、多くの命を奪ってきた責任が詰まっている。
・人糞には、消化吸収できなかった栄養がたっぷり残り、他の生き物にとっては極上のご馳走になる。ウンコを自然に返す野糞は、奪った命を多くの生き物に返す、人間として最も崇高な行為である。

『食は権利、ウンコは責任、野糞は命の返し方』」

糞土研究会のサイト
http://nogusophia.com/

2011年10月15日

ヨメナ

いま、小屋の入口の道ばたに、ヨメナの花がたくさん咲いている。素朴なこの花が見たくて、草刈りのときには気を付けて株を刈らないようにして残したものだ。雨上がりの薄暗い天気の中で、真っ白な花弁がよく目立つ。この花が、何とか菊という名前でなく、嫁菜と名付けられたのは、春に若葉を食べたからだろう。

Google+

せっかくGoogle+を始めたのに相手がいない。このブログを見ている方で、相手してもいいという奇特な方がおられたら自己紹介ページにある私のアドレス宛にメールしてください。一緒に、最新&最先端のSNSを体験しましょう。

2011年10月14日

ツリバナの実

ブログを書くのは久しぶりだ。過去の写真がすべて消えてしまったショックで投稿する気になれなかった。というのは嘘で、今月に入ってから先日まで、『筑波山の自然展』で僕もMacもひどく忙しかったのだ。今朝、やっと落ち着いたので、庭を眺めたら、ツリバナの赤い実が弾けて、枝からぶら下がっていた。この木は、これまでは姿も花も地味であまり目立たなかったが、秋が深まるにつれて真っ赤な果実と見事な紅葉で自分をアピールする。

2011年10月7日

もしかしたら

過去の写真がみな消えてしまった。もしかしたら、先日、Google+のアルバムにあった写真を削除したのが原因かもしれない。そうだとしたら、物凄くショックだ!幸いオリジナルは保存されているから、少しづつ復元しようと思う。
教訓ー新たな機能をいじる時は慎重に!

2011年10月2日

栗ひろい

急に涼しくなった。庭を散歩していたら、地面にバラバラと栗の実がたくさん落ちているのをみつけた。急いで、小屋に笊を取りに戻って拾った。大粒で美味しそう。既に、先客があったとみえて、齧られた痕があるのも転がっている。ネズミだろうか。まあ、いい。こんなに実ったのだから林の動物たちと山分けだ。ほんの数分で笊いっぱいになった。今夜の食事は、栗ご飯にしよう!

2011年9月30日

御手洗さんの個展

先日(9月15日)のブログに、Mさん(御手洗さん)が僕の山小屋の下で筑波山を描いており、その完成が楽しみと書いたが、その御手洗さんが個展を開くことになった。それも描いていた現場のすぐ近くにある「茨城県フラワーパーク」でだ。すごく嬉しい。是非、皆さんも御手洗さんの絵をご覧になって、筑波山の「氣」を感じて欲しい。

○会期:10月15日(土)〜30日(日) AM9:00〜17:00 (月曜休館)
○会場:茨城県フラワーパーク 2階 TEL.0299-42-4111

2011年9月22日

台風15号の跡

昨日の台風15号の雨と風は激しかった。山小屋は、びくともしなかったけれど、入口の前にあるナツツバキが傾いでしまった。ドアを開けたら目の前を大きな枝が塞いでいたので驚いた。たくさんの果実と葉を付けていたので、それが雨で濡れて頭が重かったのだろう。さっそく、ロープを掛けて元に戻した。被害はそれだけ。
午後から、車で不動峠を越えてつくば市北条まで行った。峠道には、昨夜の台風でちぎられた木の葉や枝が敷き詰めたように落ちていて、そこを山の斜面から滲み出た水が流れている。ところどころでスギの木が倒れて道路を塞いでいたり、上から落ちて来た大きな石が転がっていた。やっとのことで到着した「Cafe Posten」でのコーヒーは、実に美味かった。


2011年9月20日

ヒミズ

雨で調査が中止になったので、群馬まで行って来た。小屋に戻ったら、床にヒミズの死体がある。ピーの仕業だ。捕まえたが雨が降ってきたので部屋に持って来て遊んでいたのだろう。
ヒミズは、トガリネズミ目モグラ科の小型ほ乳類で、モグラよりずっと小さい。低山の森林や草原の落葉の下など、地面の浅い所に生息していて、自分ではトンネルを掘らない。山小屋の庭には、たくさん住んでいるようで、ピーの格好な狩りの獲物である。しかし、肉は臭いらしく、ピーは決して食べたり噛み付いたりしない。それにしても、和名の「日見ず」、「日の目を見ず」とは、可哀想な名前である。

2011年9月18日

彼岸花


「こんこんギャラリー」に向かう途中、田んぼの畦に彼岸花が咲いているのを見つけた。だんだん青さを増して来た空とまだ濃い緑の山並みに、真っ赤な花がよく映える。あたりの田んぼは、稲刈りも済んだようで、コンバインの騒音も聞こえない。里にも秋がやって来た。
(すべての写真はクリックすると大きく表示されます)

2011年9月10日

筑波山の「氣」

一昨日、取り付かれたように筑波山を描いている画家のMさんから電話があった。すっかり、八郷に魅せられたようだ。僕が「八郷からの筑波山もイイよ」と、そそのかしたら、しばらく前から八郷に通って絵を描いている。先日も、フラワーパークの展望台からの眺めも必見だと言ったら、さっそく見に行き、その眺めにえらく感動したという。電話で、八郷には「氣」ようなものを感じるとも言っていた。これには僕もまったく同感で、以前から筑波山の「氣」のようなものが、山肌を流れ下って、山麓の八郷盆地を潤しているように思えてならなかった。特に、山間の小さな窪地である僕の集落には、その「氣」が満ちており、私たちはその元で生きているように思える。先日、同じ集落のKさんが、ここは桃源郷のような不思議な場所だと言っていたとブログに書いたが、それは、この筑波山の「氣」が最も濃く満ちている場所ということだろう。
きっと、Mさんの絵からも、この「氣」が感じられるのにちがいない。今から完成が楽しみだ。




2011年9月6日

テン

先月の半ば、ギラギラと真夏の陽が照りつける日、笠間の西側を車で走っていた。すると、道路上に動物の死骸が横たわっているのを見つけた。よく田舎道ではあることだ。通り過ぎようとしたとき、胸の鮮やかな黄金色が目に飛び込んで来た。これはイタチや狸やハクビシンではない。車を止めて撮影した。

昨夜、野生動物に詳しいFさんが来たので見てもらったら、夏毛のテンだという。テンは、深い山か東北地方に生息しているものと思っていたから、こんな所で出会うとは驚いた。テンは、狐狸よりも、はるかに強力な神通力を持っていて、古くから人々に畏れられていた。道の前を横切ると悪い事が起きるとも、殺すと自宅が火事になるとも言われている。こんな、多くのおどろおどろしい伝承を持つテンが、現代でも街近くに生息しているのである。まるで、現代人の心の奥深くにも、古来からの「畏れ」の気持ちが潜んでいるようかのように。

雲を追いかけて


 昨日までの疲れが残っていたので朝寝坊した。庭に出てみたら、真っ白い雲の合間から青空がのぞいている。空気が、夕べの雨に洗われて、筑波山がくっきりと見える。本当は、やらなければならない仕事があるのだけど、こんな日は、部屋でじっとしていられない。さっそく、輝いている雲を追いかけて、車を道祖神峠を超えて北に走らせた。沿道の稲田は黄金色に色づいて山腹の深い緑とのコントラストが美しい。もちろん、昼はこのような気分にふさわしい所で食事した。(すべての写真はクリックすると大きくなります)

2011年8月30日

現代の桃源郷

病院へ薬を貰いに行った。薬と言っても、飲んでも飲まなくても良いような薬である。そこで、同じ集落のKさんと出会った。とても元気な様子で、現在でも事務所に出勤しているという。もう88歳だから、来年の春には仕事を辞めて、のんびり暮らすつもりだとも言っていた。しかし、集落の事や農業や林業の将来などを、熱っぽく語っている彼の姿を見ると、まったく、その年齢には見えない。彼は、私たちの集落を「桃源郷」だと言っていた。確かに、私たちの集落は、「特別な場所」かもしれないと僕も思っている。なにしろ、老人が皆元気なのだ。地元のおばあちゃんからも、「ここではどの家も夫婦揃って80歳以上で皆元気だから越して来なさい」と言われた事がある。それに、若い人も活き活きとしている。Kさんによると、この集落では嫁問題などは皆無なのだそうだ。そういわれてみれば、村人の表情がみな穏やかで優しい。
どうしてなのかをKさんに聞いてみた。水と空気と景色かもしれないという言葉が返って来た。美しい風景と美味しい水や空気が、人を良く育てるというのは本当かもしれない。僕も、10年近くこの集落に通っていて、ここが「特別な場所」であるという思いは、ますます強くなってきた。何故だかは判らないが、ただ、集落の人々と同じように確実に感じている。





2011年8月23日

ブルーベリー


 雨も上がって涼しいので庭の草刈りをした。膝ほどまで伸びた夏草を刈りながら、ようやく果樹が植えてある場所までたどり着いた。草も伸びたが、果樹も大きく育って、柿などは植えて初めての実を3個も付けている。お隣のブルーベリーには、大粒の実が熟し始めた。2、3粒を、口にしたら、甘くて美味しい。土地が合うのか、何も手入れしないのに、年々、付ける実が増えて、今年などは重さで枝がたわむほどである。ブルーベリーは目に良いそうだが、ピーは食べないだろうな〜。
毎朝、簡単に収穫に来られるように、丁寧に草を刈って道を作った。



2011年8月20日

涼しくなった

 やっと涼しくなった。ピーは、今まで床の上で寝ていたのに、とたんに僕のベットに這い上がって、真ん中でのびのびと寝ている。おかげで、僕は身体をくの字に曲げて寝なければならない。それでも、夜が涼しいので、二人とも明け方まで熟睡した。もう、暑さは十分だ。こんどの23日は、「処暑」だが、本当にこのまま暑さも収まってくれるのだろうか。

2011年8月12日

流れて来たアカガエル

ピーの新居

 数年前、苦労して作った石窯だけど、ピザを一枚焼くのにも、大量のマキ燃やさなければならないので、結局は23回使っただけだった。なかには、「立派な焼却炉ですね」などと褒めてくれる人もいないわけではないが、ずうっと庭の片隅で無用の長物になっていた。ところが、最近、ピーがその価値を認めたようで、すっかり彼の住居になった。一日中、この中でひるねをしたり、時々、目覚めて辺りをながめている。確かに、大谷石と耐火煉瓦で出来ているので、僕の小屋よりはシッカリした作りだし、中は案外、外気の暑さ寒さを遮断して居心地が良いのかもしれない。ともかく、目的は当初と異なったが、利用する者が現れたのは喜ばしい。


2011年8月10日

秘密のカフェ


今日は朝から凄く暑かった。「避暑」を兼ねて益子から笠間方面にレストランを探しながらドライブした。あらかじめ調べておいた益子の2店舗は、味も雰囲気もたいしたことなく期待外れだった(不合格)。諦めて、八郷にもどる途中、笠間のはずれで、小さなカフェ&ギャラリーを見つけた。それも、小高い原野にひっそりと建っていて、吾国山から伸びる山々が背景となっている。山肌の深い緑が美しい。重いドアを開けて入ると、コンクリートの壁に囲まれたやや暗い空間で、空気が少しひんやりとしている。そこを曲がって、客席のある空間に踏み入ると、そこはスリット状のガラス窓から射し込む真夏の午後の光であふれていた。テーブルの真っ白なクロスに庭の木々や草花の緑が反射している。客は、年配のご夫婦が二人だけ。音楽の無い静かさが心地よい。窓越しに眺めると、大きなハナミズキの木の下にクリスマスローズやアスチルベ、朝顔などの草花が茂っている。デッキの上にはミツバチの巣箱が3、4つ並んで、その周りをミツバチが飛び交っている。すでに昼食は済んでいたので、コーヒーしか注文出来なかったが、今朝採取したばかりの蜂蜜を塗ったパンを特別にご馳走になった。濃厚な香りと味がして美味しかった。何の花の香りだろうか?今頃の蜂蜜は香りが強いのだそうだ。帰り際に、素晴らしいボヘミアングラスのコレクション見せていただいた。確かに、ここには僕の大好きな静かな時間がゆったりと流れている。
このカフェが、何処にあるかって? それは教えられない(笑)。

2011年8月5日

やっと以前の生活に戻った

やっと、以前の生活に戻った。ピーの怪我もほぼ治ったし、僕の忙しさも一段落した。久しぶりに雲間から射し込む光の中で、エスプレッソを飲みながら雑誌を眺めて過ごした。そばでは、ピーが寝そべっている。庭は夏草に占領されてしまったようだ。来週中に草刈りしよう。


そうそう、一昨日、以前から狙っていたWiFiタイプの iPad2 を買った。もちろん、この野外のデッキで、メールしたり文章を書いたりするためだ。少しでも速く習熟しようと、昨日からいろいろ試している。なかなか快適である。ずっと昔(1970年頃か)、パロアルト研究所のアラン・ケイが提唱したDynabookの概念に、だいぶ近づいたマシンのように思える。当時、若かった僕は、そのDynabookの概念に感激して夢中になった。それから、40年後の2010年に、アラン・ケイと関係の深いAppleのJobsが、iPadを世に出したのだ。彼は、この間、ずっとDynabook実現の夢を追い続けていたのだろうか?  やはり、Jobsは凄い!Appleは凄い!

2011年7月23日

ピーの快気祝い

森のボランティアから帰ってから、ピーを連れて石岡の病院まで行った。今日は、怪我をしてからほぼ1ヶ月。前回の診断から10日ぶりの病院である。結果は、良好で、一度はつぶれた眼球もちゃんと膨らんできたし、何と! モノが見えるようだ。先生が、目の前に手をかざすととっさに眼をつぶる。まだ、左右でちぐはぐだが、両眼を開けることができる。もちろん、うっとうしい首のカラーも外す許可がでた。帰りに、助手席にのせたピーに、「よかったね!」と声をかけたら、「ニャー」と答えた。今夜はマグロのお刺身でピーの快気祝いだ。
ピーから、皆さんに「ご心配をおかけしました。もう大丈夫です」と、伝えるように頼まれました。

2011年7月21日

台風が海に帰った


台風6号が、Uターンして雨だけ残して帰った。庭の植物も、久しぶりの潤いで生き返ったようだ。薄日も射して来たので、庭にあるタフ船の池をのぞいたら、ヒメスイレンが咲いていた。アサザの鮮やかな黄色の花も咲いている。昨日の雨で水かさも増して、メダカが嬉しそうに泳いでいる。隣のブットレアが池の上に花穂を垂れている。


 ブットレアの写真を見て、隣の枝にトンボが止まっているのに気が付いた。ナツアカネだろうか?アキアカネだろうか?それともマユタテか?まだ、吹き止まない風を避けて休んでいるのだろう。(すべての写真はクリックすると大きくなります)