2011年4月27日

今朝の庭

今朝の庭は、柔らかい緑が朝日に輝いている。何もかもが、生き生きと躍動している。手前のホオノキなど、つい先日まで固い冬芽だったのに、今は、桃色を帯びた薄い皮膜を脱いで、瑞々しい薄緑色の若葉を現した。その初々しさは赤子がそれぞれの枝先に誕生したよう。ブナも、白い産毛に覆われた新芽が開いて、鮮やかな黄緑の葉を風に揺らしている・・・。気が付いたら、もう仕事に出かけなければならない時間。この朝の一瞬を少しでも長く味わいたいのに。明日は、もう今日の「緑」と違うのだから。

2011年4月25日

2011年4月24日

朝晴れ、夕方雷



今日の天気は、激しく変わった。午前中はスッキリと晴れていたのに、夕方は激しい雷になった。筑波山麓から帰る途中、筑波山にかかっていた黒雲が、みるみる間に広がったかと思うと、猛烈な雨が車のフロントガラスを叩き付けた。大粒の雨に混じってぱちぱちと硬質な音がする。雹だ! 無数の氷の粒が、ガラスにあたって弾けて視界がきかない。道路が雹で白く覆われている。やっとのことで、山小屋までたどり着いた。芽吹いたばかりの木々の若葉が、これで痛めつけられていないか心配だったが、氷の粒が小さかったのでたいしたことは無さそうだ。この雷だというのに、ピーのやつ、小屋にはいない。どこかに遊びに行って、この雷で帰れないのだろう。(写真は、朝の風景と庭の雹)

2011年4月23日

庭のワラビ

 庭にワラビが、一斉に生えて、みるみる間に生長した。そのうちに摘んで「おひたし」にでもしようと思っていたら、いつの間にか誰かが摘んでしまった。今日の雨の合間にである。残念! でもまた生えてくるからいいか。昨年も、そうだった。朝、目が覚めたら庭で人声がする。飛び起きたら、知らないおばさんたちが、ワラビを摘んでいた。挨拶をしたら、「人がいたのヶ」と彼女らも驚いたようだ。「摘んでもかまわないけれど、僕の分を残しておいてよ」と言ったら、「ハイよ!」とか言いながら、せっせと摘んでいた。彼女らは、僕が来る前から、毎年ここでワラビ摘みをしていたのだろう。僕は、新参者だから強い事は言えない。

2011年4月14日

大山桜



集落のある谷のもっとも奥、水源となる谷川が流れる脇に、このオオヤマザクラがある。もしかすると咲き始めているかもしれないと思い立って行ってみた。毎年、この時期になると、必ず花見をしてきた木である。はたして、今年も桜は見事に咲いていた。誰もいない谷間でひっそりと咲いている。スギの木立の間から、赤みのある花が日の光に輝いている。たった一人だけの贅沢な花見をしてきた。

2011年4月11日

桜を確かめたくて




 今、桜が最も美しい。しがさんを訪問したその足で、笠間から宍戸に向かった。僕の庭のシダレザクラのお母さんの木と会うためである。今日でちょうど大震災から1ヶ月。少し後ろめたい気もしたが、庭のシダレザクラと母樹の花が同じ形や色をしているかを確かめたかったのだ。光明寺の境内にある桜の花を手に取って、持って行った庭の花と比較したら、まったく同じだったので納得した。これから百年もしたら、母親の木のような妖艶な気品を身にまとうのだろうか。こればかりは確かめようがない。(写真をクリックすると大きくなります)

2011年4月10日

椿と擬宝珠

カエル、ヘビと続いたので、口直しに春らしい植物の写真を紹介する。ひとつは、ヤブツバキで、最近、庭のファミリーに加わった。買ったとき、ヤブツバキの植木名である「山椿」と名札が付いていたが、同じもののはずである。しかし、花をよくみると、やや花弁が蕾んだままで、大きく平らに開かない。色も深紅で、普通のヤブツバキが素朴な田舎娘の風情であるのに対して、どことなく奥ゆかしい深山の娘のように思える。(僕は暗示にかなり弱い)




もうひとつは、キボウシである。ホスタといった方が判る人が多いかもしれない。いつ見ても、突然のように地面から突き出してくる新芽の力強さには感動する。これはウルイと言って山菜で有名であるが、いかにも春の生命力を大地からいただいく感じがして、食べたら元気になれそうだ。

カエルの次はヘビ

 カエルの次はヘビだ。近所を散歩していたら、小川の土手で奇麗なシマヘビと出会った。冬眠していた穴から出て来たばかりなのだろう。動きが鈍い。僕に気付いて、また潜ってしまった。空では、もうサシバが渡って来ていて、しきりに鳴きながら飛んでいる。でも、気になるのは、ツバメの姿が無い事だ。例年だと今頃はあちこちの電線に止まっているのに今年はさっぱり見かけない。気候のせいだろうか?地震のせいか?それとも放射能か?豊作や平和を運んでくるといわれるツバメの姿が無いのは、とても不気味だ。北関東で見かけた方は、ぜひ教えて欲しい。

2011年4月9日

ヒキガエルの産卵

夜になって、また雨が降り出した。窓を開けたら、庭の隅の方から「ググッ ググ」というヒキガエルの隠ったような鳴き声が聞こえる。今年はヒキガエルの姿を見かけないので気になっていたが、これで少し安心した。声のするあたりには、小さな池というより水たまりがある。以前、庭に水場があった方が、生きものの種類が増えるだろうと思って穴を掘って防水シートを敷いて作ったのだ。きっと、そこにヒキガエルが産卵に来たのだろう。ここで蛙合戦でも繰り広げてくれたら面白い。明日、明るくなったら見てみよう。庭には、一種類でも、一匹でも生きものがにぎわっていたほうが楽しい。

2011年4月8日

プラムも咲いた

次々と庭の花が咲きだした。今度は、プラムだ。この木は、昨年たくさんの果実を付けて収穫を楽しみにしていたのに、一晩で何者か(多分ハクビシン)に、一個残らず盗られてしまったのだ。今年は、そんなことはさせないぞ! 僕が昼間、ピーは夜間の交代で、24時間しっかりと見張るつもりだ(?)。

2011年4月7日

枝垂桜が咲いた

今年は、暗いニュースが多かったせいか、桜の開花が遅いと思っていたら、やっと、小屋の北側にある枝垂れ桜が咲いた。まだ、若木だから花数は少ないものの、年々増えて、昨年よりもたくさん花を付けている。嬉しくなって、あたりの誰彼に教えたくなったが誰もいない。そこへ、丁度、お隣の奥さんが犬の散歩で通りかかったので見てもらった。

僕にとって、たくさんある庭の木々のなかでも、この桜は特別な木だ。なぜかは、次の機会にじっくり話すとして、とりあえず今は、写真をクリックして拡大し、枝垂桜の開花を一緒に喜んで欲しい。