2015年7月14日

今年もヤマユリが咲いた


 朝食を食べていたら、小屋の入り口に車が止まった。百合泥棒でも来たかと見に行ったら、大きなカメラと三脚を抱えた老夫婦だった。毎年、この季節になると、お隣の杉林に咲くヤマユリを撮影しに来ているのだという。それが、二人の大きな楽しみだそうだ。おじいさんが撮影する傍らで、おばあさんは、百合に絡みついた蔦草を、優しく取り除いていた。

 ヤマユリは、今が、盛りでもっとも美しい。僕もカメラを持ちだして写真を撮ることにした。今年は、杉を間伐したのが良かったのか、例年になく見事な花を咲かせている。あたりには、甘い百合の香りが漂っている。杉の根元には、白いヤブミョウガの花が咲いている。もう紫色のアキノタムラソウも咲きだしている。それにしても、こんな見事な花を咲かす日本の里山は本当に素晴らしい。